社会や他人が、私に鏡を向けて「NO」と言った。
自分自身が、鏡に映る自分に対して「NO」を突きつけた。
いつの間にか、そうやって自分を形作っていた。
たくさんの「NO」と言われた部分を
切り落として切り落として、
自分という型にしてきた。
私は、鏡にばかり興味を奪われていた。
他人が自分をどう思っているのか、
他人に自分がどう映っているのか、
自分についてのきれいなイメージばかり追い続けてきた。
それが、私の人生における努力のすべてだった。
でも、それって、本物じゃない。
思い込み、物語、イメージ、虚構だった。
それらは、何ひとつ、ここにないじゃないか。
何も残らないじゃないか。
本物は、私の中にある。
過去や記憶や、今までの自分や、他の誰にも、何の関係もない。
どんな鏡も、いらない。
本物の私はここにいる。
ここに、こうやってあるじゃないか。
何を変えようとしていたのだろう。
救い出せ。
自分を救えるのは、自分しかいない。
このままじゃダメ、
変えなくちゃいけない、
幸せになっちゃいけない、
調子に乗るな、
そう自分に突きつけてきた。
その刃で自分の型を作って
ギュギュッと固めて、
でも、それは鎧にもならないくらい弱っちい、すぐに破れちゃうような、柔らかいカーテンだ。
そんな頼りない布切れ1枚に必死にしがみついて、
「これが自分である」と取り繕って見せていた。
思い切って、カーテンを開いた。
頼りない布切れを脱ぎ去った。
するとそこには⋯⋯
静かで、
なにもないと思っていた場所に、
シンとした深いやすらぎがあった。
おかえりって言われた気がした。
ーー誰に?
それは、自分自身だ。
そうか。
神さまって、そのまんまの自分自身だったんだ。
なぜか自分に「YES」を出すことが怖かった。
出しちゃいけないと思ってた。
でも、
ただ呼吸をして、ただ生きている。
当たり前の、ただそれだけの
「いのち」
に触れる中で、自然とほどけていた。
公園で、めいっぱい走り回って日焼けして帰ってきた息子。
バタバタと足音を立てながら、ガチャっとドアを開けて、いつもの大声で言った。
「ただいま〜!!!」
「おかえり。」
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