ここにある、たしかな事実、だけを見る。

すっっっごくシンプルで、超、単純な話です。

いま、ここに、
実際にある「たしかな事実」

だけを見たい。

と思ったんです。

それは、例えば⋯⋯

パっと目を開けたときに、映ってきた、風景。
それ、そのもの。

耳に入ってきた、音。
それ、そのもの。

頬に当たった、風の、感触。
それ、そのもの。

パソコンを打つ、指がキーボードに触れる感覚。
それ、そのもの。

椅子に座っている、おしりに当たる座面の感覚。
それ、そのもの。

コーヒーを口に運んだ、唇の感触、舌に広がる味、香り。
それ、そのもの。

そんなような、なんてことない、当たり前の、めっちゃフツーのこと。

これらは、たしかに、ありますよね。

逆に、そうじゃないものと言うと、例えば⋯⋯

記憶、思考、感情、イメージ、妄想、知識
など。

そういったものは、実際にいまここには、ないものだ。

あちゃ〜またやらかしちゃった、私ってなんでこう失敗ばっかり⋯⋯
先月もあんな失敗したし、去年なんてもっと⋯⋯
そうやって思い出してる、それ。

たしかな事実では、ないですよね。
いま、ここには、ない。
実体のないもの。

あの人みたいな考え方ができたら、私ももっと幸せになれるはず⋯⋯
もっと勉強して、知識を増やして、本を読んで学ばなければ⋯⋯
そうやって思いを馳せてる未来、希望、妄想、イメージ。

はっ、この感情は何だ、潜在意識にあった奥底の感情か？
見ないように蓋をしてきたものなのだろうか。掘り下げなければ⋯⋯
そうやって、潜り込もうとしている、その、知識（イメージかな？）。

それも、いま、ここには、ないもの。
実体のない、たしかな事実ではない。

そうやって、自分に湧き上がるもの、感じるもの一つ一つを丁寧に見ていくと。

すごくすごく、シンプルなものが見えてくる。

いま、ここにある、ただ、これだけの世界が、ある。

これが本当のこと。
たしかなことなんだ。

でもさ⋯⋯

そんなことを毎日毎日やっていると、わからなくなってきたのだ。

「わたし」って、誰？
「わたし」って、何？